この記事では、ホームシアター用プロジェクターで出てくる、『ANSI(アンシ)ルーメン』について詳しく解説していきます。
プロジェクターを購入する際明るさの目安であるANSIルーメン(lm)が記載されていますが、いまいちピンとこないですよね。
今回は、ANSIルーメンの単位を解説しつつ、ホームシアター用のプロジェクターを選ぶとき、どのくらいのANSIルーメンを選べばいいか説明します。
✔️ルーメンとANSIルーメンの違い
✔️ルーメンごとの適切なスクリーンサイズ
✔️プロジェクターとスクリーンとの距離
結論を先に言うと、①ルーメンは光源量の値に対して、②ANSIルーメンは投影面の明るさ、つまりスクリーンの明るさの値です。
プロジェクターの明るさを表すANSIルーメンを解説
プロジェクター明るさをあらわす単位【ANSIルーメン】について解説します。
ルーメンとは
まず、ルーメンとは光源の明るさを表すために使用されるようになった単位です。
基本的にはルーメンが大きくなるほど明るいプロジェクターと判断できます。
しかし、ルーメンというのは統一された基準がないので「A社の1,000ルーメンの商品」と「B社の2,000ルーメンの商品」同じ数値で表記されているものでも「あれ、A社のルーメンの方が明るいな」という事があります。
・同じルーメンでもメーカーによって明るさが異なる
・数値に明確な基準がない
ルーメンの数値ごとのスクリーンサイズ参考程度にみてみて下さい。
ルーメン | スクリーンサイズ | スクリーンとの距離 |
---|---|---|
3200lm~ | 60〜80インチ | 1.90m〜2.49m |
3600lm~ | 80〜100インチ | 2.49m〜3.07m |
4200lm~ | 100〜120インチ | 3.07m〜3.72m |
ANSIルーメンとは
先ほどあげたルーメンの問題を解決する為にアメリカ国家規格協会が定めたルーメンの規格です。
プロジェクターの投影面(スクリーンや壁)の明るさを表す値になります。
ANSIルーメン | スクリーンサイズ | 概要 |
---|---|---|
100〜200 | 40〜120インチ | 基本的に100ANSIルーメンでも投射できるが、鮮やかさでは200ANSIルーメンに劣る |
200ANSIルーメンのプロジェクターを買っておけば、家で現実的にするサイズである最大120インチまでは投射できるので200ANSIルーメンで十分です🍀
スクリーンが大きいほど明るさが必要
大きく投影する為にはプロジェクターとスクリーンの距離を離す必要があり、その分明るさが必要になります。
スクリーンのサイズ | プロジェクターとスクリーンとの距離 |
---|---|
40インチ | 1.32m |
60インチ | 1.90m |
80インチ | 2.49m |
120インチ | 3.72m |
また、同じ大きさのスクリーンサイズであってもより明るいほど映る映像が鮮やかになるので明るいほど良いです🍀
ANSIルーメンの測定方法
あまり使うことはないと思いますが、測定方法を載せておきます。
・投写⾯を縦横3×3の9分割
・各中心部の明るさを計測して平均照度(lx)を出す
・投写⾯の⾯積(㎡)を掛ける
・計算式:ANSIルーメン(lm)= 平均照度(lx)× 投写⾯積(㎡)
メーカーによってはルーメン(lm)の数値のみしか載せていない場合もありますが、ANSIルーメンの方が明確に基準があり信憑性があります!
ANSIルーメンまとめ
本記事では、「ルーメンとANSIルーメンの違い」について紹介しました。
プロジェクターの明るさはANSIルーメンの方が正確な基準なので、購入の際にはANSIルーメンが表記されたものを選びましょう🍀
一見、ルーメン(lm)だと数値が「1500ルーメン」と出ていて「ANSIルーメンより明るいのかな?」と感じますが、数字の大きさではなく単位に注目して下さい!
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